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2020-08-17

【ムーチョ・カラー】ってどんな色なのかな

MUCHO CALOR

「ムーチョ・カラー」って色のことみたいですげど、実は違います。

本来スペイン語で「ムーチョ・カロール」と読むもの。日本では一般的に「ムーチョ・カラー」と呼んでいるアルバムのことです。1958年4月24日 ロスアンゼルスにて録音。ANDEXレーベル。

ジャケットには英訳も書いていて、MUCHO HEATと書いてある。MUCHOが「もっと」という意味だから、「もっと暑く」といった意味になるのかと思います。別に色のことではなさそうですね。

ちなみに余談になりますが、スナック菓子の「カラムーチョ」ってのは、「もっと辛く」って意味です。「カラ」は日本語だけど。なんちゃってスペイン風ネーミングってことなのかな。なんかムーチョ・カラーに似た語音だな。

実際このアルバム聴くと暑い感じはしないけれど、ラテンの風味アレンジ満載のオクテット(八重奏団)のアルバムになっています。ラテンだから暑いわけではないけど、題名とジャケットでは暑い感じしますね。アレンジ主体だから暑くはならないですね。

これ、だれがリーダーなのか分からないです。アメリカ西海岸のウエストコーストの奏者たちの企画として作られた感じです。1950年代のウエストコースト派の演奏はみんな楽譜の読める人が多く、こうしたオクテットになると小編成のビックバンド的な雰囲気になります。アドリブの箇所は少ないのです。このアルバムでは色々なレーベルに所属していたアーティストを集めてた企画な感じがします。アート・ペッパー(アルトサックス)は当時イントロというマイナーレーベルに所属していたけれど、この企画でこのアルバムに参加していました。私はアート・ペッパーの50年代の演奏は好きなので、当然これも購入することになったのです。聴くとアート・ペッパーのソロはアドリブ満載です。コンテ・カンドリ(トランペット)も結構よい感じです。でもこれはもっぱら現在はアート・ペッパーのアルバムのような紹介をされることが多いですね。

ちょっと異色かもしれないけど、結構、聴くアルバムです。ラテンアレンジの合間に入る心地よいアドリブも気分いいものです。一応ジャズのカテゴリーになります。

1. Mucho Calor
2. Autumn Leaves
3. Mambo de la Pinta
4. I’ll Remember April
5. Vaya Hombre Vaya
6. I Love You
7. Mambo Jumbo
8. Old Devil Moon
9. Pernod
10. That Old Black Magic

Conte Candoli (tp)
Jack Costanza (bongos)
Chuck Flores (ds)
Russ Freeman (p)
Mike Pacheko (bongos)
Art Pepper (as)
Bill Perkins (ts)
Ben Tucker (b)

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