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2024-06-23

苫前郷土資料館へ行ってみた

日本最大の獣害といわれている三毛別羆事件のあった苫前町の資料館へ前々から行きたいと思っていました。今回はそこへ行ってみました(2024年6月20日)。吉村昭の小説である程度実話を元にした「羆嵐」という小説があり、それも読んでいたし、実話のことも本で読んでいたこともあったので、ここの資料館がすごく興味深かったのです。前の日には、三毛別(現在の地名では苫前町三渓)の三毛別羆事件復元地へいってみました。今回は正式な資料として、この資料館へ行くことにしました。

外観はこんな感じ。元々役場にしていた建物をそのまま資料館として再利用したものみたいです。けっこう古いのですが、モダンなデザインですね。苫前町は2024年現在は人口は現在3,200人程度の町になります。1970年に羽幌炭鉱が閉山ということもあり、この地区の鉄道だった羽幌線というのも1987年には廃線になっております。その影響もあったと思うのですが、この35年間で3,000人以上が人口が減っている地区のようです。炭鉱の閉山は人口の減少にすごく影響をもたらしています。それでも隣町の初山別村に比較すると、3倍ほどの人口になりますけど。

入口入って早速、羆のお出迎えになります。展示品は目の前に沢山あって、触れる距離にかなり大量に展示されています。

漁業の道具
にしん釜です。すごくでかいですね。
農業の道具の「とうみ」。臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起こして穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具
手動のドラム式洗濯機らしいです
生活用品も沢山展示されています。
いよいよ三毛別の資料のコーナーへ
こんな感じで羆が襲ってきたようです。

この再現の羆よりも、もう少し大きい羆が襲ってきたそうです。隠れて助かった人がいるのですが、目の前で食べられる音が聞こえたそうです。すごく恐ろしいですね。このあたりも、小説では鮮明に語られております。本当にむごいものですね。

このあたりには擦文土器が大量に発掘

このあたりは擦文土器が大量に発掘されています。縄文と弥生文化の間のような土器になります。北海道では本州の歴史と多少違っていますね。擦文文化というのが北海道にはあります。

苫前郷土資料館

  • 所在地:苫前郡苫前町字苫前393番地
  • 電話番号:0164-64-2954
  • 開館期間:5月1日〜10月31日
  • 開館時間:10:00〜17:00
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日を休館)、夏休み期間中は無休
  • 観覧料金:※小学校就学前の者は無料
    • 【町内個人】小・中学生:50円、高校生・一般:100円
    • 【町外個人】小・中学生:100円、高校生・一般:310円
    • 【団体(10名以上)】1人につき個人料金の該当する区分の3割引とする。(10円未満は切り捨て)
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