ジャズの録音の歴史のおさらい

レコードは記録のことである。記録だから、全て財産である。レコードの音楽は過去の演奏を再現できる楽しみがある。それは生演奏とは違った楽しみかたである。

ジャズの場合はレコードの草創期とジャズの草創期が重なっていることで、歴史的にみても面白い感じがする。今のジャズとは全く違って聴こえる歴史としてのジャズやレコードの歴史としても聴くことでタイムマシンで過去にさかのぼった感覚になれるもの。これはある程度の歴史のある音楽の割には、草創期が録音されているからこその面白さでもある。そこが本当に長い歴史の音楽であるクラシックとは違う感じがする。

ジャズの歴史と円盤型のレコードの歴史が重なる

20世紀初頭に誕生したジャズは、レコードとの歴史ともおおよそ重なる。アメリカのコロンビアが円盤型のレコードの発売開始が1902年からで、ジャズのレコード第1号に関しても遅れること15年後の1917年1月24日に、コロンビアが録音した。いわゆる78回転のSPレコードものだったのかと思う。片面に12インチでも5分程度しか録音されないもの。10インチのものならば片面3分ほどの録音。これでも、円盤タイプのレコードは扱いやすかったもので商業的には大発明のものかと思われる。

エジソンの発明した円柱タイプのレコードはきっと不便だったので、普及しなかったのかと思う。そもそも今の感覚だと、円柱はかさばり過ぎますよね。

ちなみに第1号の演奏者は黒人じゃなくて白人のオリジナル・デキシー・ランド・ジャズ・バンドだったらしいです。その後SPレコードとジャズの普及とともにジャズの専門のレーベルが数々出来てきた。

SPレコードからLPの時代へ

最初は短い録音の割れやすい材質のSP(ショート・プレイイング)レコードから、1945年の第二次世界大戦後になると、いよいよ塩化ビニールのLP(ロング・プレイイング)レコードが普及する。回転数も33と1/3回転でゆっくりとまわるので、12インチだと片面25分ほど録音できるものになった。それに伴ってジャズの演奏も長くなってくる傾向がある。ビニールなので割れるものでもない。熱で曲がることあっても割れないものだった。

そこで、LP時代には、より長い演奏のモダンジャズの時代になってくる。ビバップの頃の演奏は3分くらいを1曲にする感じであったけれど、モダンジャズ期は7分程度の演奏が多い感じがする。統計とったわけじゃないけど、沢山聴いた印象としては、そんな感じになってる。そんな時期に今でも主要といわれるジャズの名門レーベルが誕生した。BLUE NOTE PRESTIGE RIVERSIDE などである。

1957年ころから、ステレオのレコードも出来てきます。当初のステレオ録音は左と右に違う楽器の音が聞こえるだけのものが多く、モノラルの音質の方が成熟していて迫力のある録音が多いので、ステレオ過渡期のころならば、同じ盤でもモノラルの録音のものの方が人気があったりします。現在録音するなら、絶対にステレオ録音の方がいいですけどね。

余談ですが、赤いペラペラのレコードが雑誌の付録でついてくることが昔ありました。ソノシートといわれるやつ。これは朝日ソノラマの登録商標なんです。日本企業もがんばってましたね。なんだか、自分の年代には懐かしいものです。

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