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2021-09-12

赤と青のブルースを歌う マリー・ラフォレ

小さいころの思い出として、いわゆる家具調のステレオっていう機械でレコードを聴いたというのがある。単品のオーディオではなくて、家具調でアナログプレーヤーとチューナーが一式になったオーディオのステレオって呼ばれた装置。CDプレーヤーも無い時代だし、カセットデッキもなく、シンプルにラジオが聴けるのと、レコードが聴けるだけのもの。でも重量感もあって、結構良い音をだしていた記憶がある。さあ、音楽聴きますよって感じの装置です。

そんな装置から、結構好きで聴いていたのが、コンピレーションアルバム(寄せ集めアルバム)の「ブルースのすべて」ていうLPレコード。
自分ではそのオーディオ装置をつかえないような小さなころに、おねだりして聴かせてもらった。
ブルースが題名についた曲を寄せ集めたアルバムだった。そこでは、ハードバップのジャズ演奏もあったり、ジャズというよりも、深夜のFM番組の「ジェットストリーム」にかかるムード音楽的なものもある編集物だった。がちがちのブルースが実はなかったアルバムであった。

そこで、気になる曲を小さなころに発見。
「赤と青のブルース」って曲。
女の人が、不思議な歌唱でうたう妙な歌。他の曲が全て器楽だけで演奏するだけの曲だったのに対して、この曲だけは、ボーカル入り。当時には日本にはないスタイルの歌唱方法で自分にとって、不思議に魅力的に聴こえた。日本語ではないのも、魅力的だったみたい。ジャンルがわからないけど、いまだに結構好きな歌で聴くこともしばしば。

赤と青のブルースとなっているが、原曲はSaint Tropez Bluesという曲で、もう亡くなってしまったフランスの女優のマリー・ラフォレさんが歌っていたものだ。

この女優さん。あとで知ったが、デビューは1960年の有名な「太陽がいっぱい」って映画。
主人公のアラン・ドロンの相手役の女優といえば有名か。
その次の年の1961年にはいきなり主演、その映画中に歌った歌がこの「赤と青のブルース」とのこと。ちなみに同じ曲を歌ってますが、映画での歌唱とアルバムの歌唱は別のものになります。生まれる前の曲なのですが、そういったことで、自分にはなつかしくなる曲なのです。いずれ、映画も見てみたいですね。一部YouTubeになってましたので添付しておきます。

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