山中千尋トリオ 中島みゆきさんの隠れた名曲【砂の船】演奏してます
カモメが飛ぶアルバムジャケットで有名なのは、チック・コリアの「カモメのチック」で知られる【Return to Forever】だと思うけれど、こちらのカモメのアルバムも個人的にはよく聴くアルバムのひとつになる。【Living Without Friday】というアルバム。
澤野工房という大阪の履物屋さんから発売されていた。販売だけではなく、澤野工房はジャズ・レーベルそのものでもある。その音質の高さでジャズ愛好家の支持を集めているレーベルである。私も何枚か所有している。
山中千尋さん(ピアノ)の初リーダーアルバム。ピアノトリオ作品。彼女が26歳のころの作品になる。プラスチックのCDケースではなく、デジパック仕様(厚紙の台紙にプラスティック製のトレーを貼り付けるパッケージ)になっている。これが、基本的に澤野工房の仕様である。こだわる履物屋さんですね。
注目はこのアルバム3曲目に【A Sand Ship 】という曲 がしっとりと演奏されていることかと思う。これは中島みゆきさんの隠れた名曲。原曲は【砂の船】という曲。アルバム【寒水魚】に収録。原曲をあまり崩してないような演奏のようです。メロディが美しいです。こんな曲を掘り出してジャズにしてくれるのもうれしいものですね。歌詞も添付しておきます。
【A Sand Ship 】
【砂の船】
誰か
中島みゆき 砂の船 歌詞引用
僕を呼ぶ声がする
深い夜の
海の底から 目を
開ければ窓の外には のぞくように
傾いた月 僕はどこへゆくの夢を泳ぎ出て
夢を見ない国をたずねて
いま
誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
望むものは何ひとつない さがす人も
誰ひとりない 望むほどに
消える夢です
さがすほどに
逃げる愛です
月は波に揺れて
幾百 幾千
古い熱い夢の数だけ いま
誰もいない夜の海を
砂の船がゆく