油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2020-07-30

何かを表現したい。結局画家になることにした。

小さいときから、何かを作り出すというのが、興味があって、何かを作る人になりたかったものだった。自宅で一人でできることがしたかっただけなのかもしれないけど。いまは新型コロナの影響でリモートワークが話題だけど、絵描きさんは、そもそもリモートワークですよね。

結局は、なんとなく画家に落ち着くことになりそうでもある。いろんな仕事を経験してきたけれど、画家がしっくりきているようで。画家がよさそうと、40歳をすぎてから思って、43歳で弟子入りして、47歳から個展をし始めている。いろいろと人生経験も積んだので、かえって作品をつくるには自分には丁度よい時期なのかもしれないです。資格のいらない職種だけれど、それゆえに、みんなやれることでもあります。でも資格がいらないからこそ、大変でもあるかな。でも、面白いですね。ちょっとした挑戦でもあるので、刺激的なものです。

結局は一人でいることが苦手ではないような人でないと、画家とかにはなれないような感じもする。すごく地味な作業の繰り返しで作品になるものであるから。

作品に時間をかけること以上に、どういった人間になるかに向き合ってこれたかどうかが作品として表現される感じがします。だからといって、私は苦しさからうまれた作品にするつもりはありません。私はあくまでも、感動を分かち合えて、幸せな世界ができるように油絵を制作するように心がけています。なので、苦悩の上にできあがるような作品ではなく、自分の絵は楽しさを全面にだすようにしている。私の絵をみることで、幸せな気分になってくれれば良いかと思ってます。

小説というのは、あまり読むこともないのだけれども、矛盾するけれど、小説家にあこがれたりもしたこともある。なんか、会社に勤めるというのが違和感があったもので、単純に文章を書く商売も面白いかなとも思ったりしたこともある。正直言って画家って職業て存在しないものだと思っていた。だから、もう少し現実的な小説家にあこがれたのかもしれない。小説家だって一般的なサラリーマンとは違うのに、なんで、小説家は現実的な感じがしたのか。それは、油絵売っているとこなんて、小さいころ見たこともないけれど、本屋さんと図書館はよく行ったところだから、本は身近にあったからです。

それにしても、私は物語を構成するというのは苦手なので、小説家なんで絶対に不向きですけどね。ただレールの上の人生じゃないことに興味があったのかな。まあ、結局は画家をすることにしました。私の作品を喜んでいるお客様がいることが、嬉しいものだし、こうした私の生き方を賛同してくれる人もいて励みにもなります。結局やりたいことをしているのは楽しいです。

絵画は1場面だけで表現する芸術で、他の芸術と違って、鑑賞も一瞬で済んでしまうのが特徴だと思っている。それは、物語のある漫画とかアニメとも違う表現方法になります。だからこそ物語を絵画の中にいれて表現はするのだけれども、小説とか音楽のようなわかりやすい表現方法でもない。一瞬の視覚だけの表現なので、時間軸がない状態での表現された芸術なのです。そこが、また、逆に神秘的な感じがして面白いのです。

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