BS放送音質について
現在では、若い人に関してはテレビを見るひとは少なくなったと思うけれども、インターネットが普及する前には、テレビの権力が絶対的で世の中はBSを普及させようと試みていた節がある。多チャンネルになるといっても、当初はチャンネルはNHKしかなかった。それでも地上アナログのみの時代には、画期的なことだったのかと思う。
一番最初のBS放送の1991年当初に関してはまだアナログのBS放送であったけれども、今考えると当時としてはテレビにしては高音質だったように感じた。当初の番組に関しては、BSはNHKしかなかったので当時から有料ともいえますが、今なら有料課金級のすごく良質の放送もされていたものである。画質に関しては現在の通常の放送のハイビジョンよりもかなり悪いものであった。しかし、音は良かったものです。
画質はアナログ放送でしたが、音質はデジタルですでに放送されていて、Bモードステレオの場合はサンプリング周波数48kHz、16bit(CDに関しては44kHz、16bit)であって音質もCDを上回る放送もあった。余談だけれど、その音質は当時デジタルで一番良い音とされていたDAT(デジタルオーディオテープ)の音質になります。その音質をそのままオーディオにつなげていた人たちは音楽番組の放送でCD以上の高音質に悦していたはずである。知らないけど。
現在は地デジにしてもBSにしても、AACという圧縮音声になってしまってCD音質を下回ることになってしまいました。それを考えると、すべての放送がそうとは限りませんが、その当時のほうが音質の良い放送がされていたのです。まあ、通常のテレビのスピーカーでは分からない程度の放送なので、一般的にはすべて画像も音質もデジタル化するにあたって、このほうが良かったのでしょう。