油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2024-04-01

油絵の筆のこと

油絵を描くのに筆にはこだわってしまう。絵の具に関してはたっぷり使いたいということもあるので、なるべく安いものにしているが、筆に関しては自分にとって扱いやすい筆を使いたい。最終の出力の部分になるので、そのチューニングは重要になると思う。だからといって、ずっと使えるものでもなく、所詮消耗品ということもあるので、あまり高級過ぎても問題なのである。自分にとって扱いやすく、比較的消耗の激しくない比較的安い筆が欲しいのである。色々な筆を試しているところで、このところは名村大成堂の筆に落ち着きそうである。

豚毛(硬毛)の筆

油絵によくつかう腰の強い硬い豚毛の筆に関しては、元々名村大成堂のもの(豚毛HF)を利用している。多少高価であるけれど、安定した筆のまとまりがあって気に入っている。すり減るまで使える筆である。ということで、ずっと使っている筆である。

軟毛の筆をどうするか

豚毛は良いとして、絵の具の含みが多い軟毛の筆を何にするのかが難題なのであった。

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マングース筆にかわる柔毛筆を検討中

かつてはラファエル(フランスのメーカー)の天然のマングースの筆があって、それを愛用していた。コシのある心地よく描ける筆。ちょっとだけ高い筆だったけど、比較的長い間使えた筆であったので、結局高く感じない筆だった。ただ、マングースの筆は廃番になって、もう手に入らない状況。それに代わる筆を探し続けていたという状況である。イタチ天然の毛のような軟毛筆はとても高くて、試しに購入したりしたけれど、筆の消耗することを考えると、購入をためらってしまうものなので繰り返し購入することもできなかった。

そこで、ホルベイン(日本のメーカー)の筆を何本か試してみていた。馬の毛とかも試したけれどしっくりこない。結局はホルベインのなかでリセーブルの筆を試していた。まあまあな描き心地。ナイロンと天然の混合の筆だった。これはそこそこの値段だったので、しばらく愛用していた。また、手で触った感じでいうとホルベインのウォーターバシャの毛の筆がマングースのものに近い感触だったけれど、ちょっと高いものなので購入は断念していた。

そこで天然の毛の方が良いという考えを辞めて、ナイロンの筆を検討してみた。そこで、名村大成堂(日本のメーカー)のDNナムロンという筆。天然の毛ではないこともあって、値段も抑えられる。自分としては、結構しっくりきている。マングースのような画材の含みが多い感じとは違うけれども、筆先のコントロールはこちらの方がしやすい。しばらくこれを使ってみようかと思う。案外長持ちしているので、コストパフォーマンス高いような気がする。

ちなみに人によって筆の相性があるので、自分で確認してから購入するのがベストです。

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