油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2021-01-04

パット・メセニー【ORCHESTRION】

パット・メセニーの音楽の紹介をする。パット・メセニーという、ひとりのギタリストだけで作った音楽。でも、ギターソロというわけでもないのです。

パット・メセニーのソロ演奏ではないけれど、ひとりで演奏しているものになる。でも、ふつうに聴くと、どうみても大勢の人で演奏しているように聞こえるのです。でも、決して多重録音した音楽でもなくて、コンピューター打ち込み系の音楽とも違うのです。

このアルバムでは機械的な仕掛けを楽器に仕込んで、機械に演奏させているのです。その機械のシステムが【ORCHESTRION】(オーケストリオン)というものなのです。ということなので、それが、そのまま、このアルバムの名前になっている。このアルバムのジャケットに写っているものが、その装置なのでしょう。聴いてみると、機械というよりも、あたかも人間が実演しているかのように聴こえるからちょっとびっくりです。打楽器だけでなく、しっとりとピアノも奏でますし…。

その【ORCHESTRION】システムに合わせて、メセニーが演奏しているようでもあるし、メセニーのアドリブに対応して、装置も反応しているようにも聴こえる。それにしても、生演奏に聴こえるレベルになっているから、驚くべきこと。

これは、映像だとこんな感じでやってるようです。YouTubeに動画ちょっとありました。下に添付しておきました。

音楽的には、いつものパット・メセニーグループの音楽になります。なので、いわば、ひとりパットメセニーグループって感じの音楽になります。それなら、メンバー集めてみんなでやればいいのに。とも思うけれど、こんなのやってみたかったのでしょうね。面白いこと考えるけど、実行するのは大変な事だったと思います。

ちなみに、この【ORCHESTRION】の装置でコンサートもしているから、凄いですよね。そのうち、ギターアドリブのところも全て機械での楽器演奏することになるのかな。それはないか。

オリジナル盤発売日 : 2010

パット・メセニー【ORCHESTRION】

by
関連記事