油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2023-05-10

「変身」のはなし

「変身」といえば、カフカの作品が有名です。朝起きたら虫になってた話。その有名な題名を「変身!」と絶叫しながらポーズを交えて変身するものはといえば、「仮面ライダー」が有名かと思います。これもまたカフカの作品と同じく、虫になってしまうようなもの。基本的にはもともとバッタの能力をもっている人造人間だったのが仮面ライダー。未だに続く人気のシリーズです。

当初の仮面ライダーはバイクで風を切ることで、ベルトへ風を送ることによる風力エネルギーで変身する方法でした。ポーズもなければ、絶叫もしませんでした。地味な変身でした。バイクに乗っている途中でなんとなく変身していたのです。

いわゆる変身ポーズをしたのは、仮面ライダー2号が最初です。1号の本郷猛ではなく、一文字隼人の2号です。撮影中の(1号)ライダー役の藤岡弘さんがバイク事故により、撮影ができなくなりました。そこで1号ライダーは外国へ行ったことにして、急遽2号ライダーをメインにした話にしたのです。ですが、その際2号ライダー役の佐々木剛さんが当初バイクの免許がなくて、変身する方法がないこともあって、変身ポーズをつくったという話らしいです。その後変身といえば、仮面ライダーの変身ポーズがつきものになりました。それが、すごく人気になったのです。

ちなみに1号ライダーが復活してからは、1号も変身ポーズで変身することになりました。

あのとき怪我がなければ、「変身」ポーズもなく、未だに続く仮面ライダーシリーズにはならなかったかもしれない。何が成功に導くかわからないものですね。どんなことも良い方向に向かうきっかけになるもの。本当に怪我の功名だ。

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