2020-01-01
初心忘るべからず の意味
初心忘るべからず
誰もが聞いたことあるこのことわざの本当の意味知ってますか。「学び始めたころの謙虚な気持ちをわすれてはならない」というのが一般的な解釈かと思われます。でも実際の意味はもっと深いようです。
日本の天才芸術家(能楽)である 世阿弥 が「花鏡」で述べた言葉。
世阿弥の言う初心とは芸における未熟さのこと、つまり
芸の未熟さを思い出し、精進しなさい
ということ。若いころの未熟さだけを言うのではなく
- 是非の初心忘るべからず
- 時々の初心忘るべからず
- 老後の初心忘るべからず
と述べられています。
一つ目の初心は若いころの初心。習い始めの初心のこと。それに続いて時々の初心 老後の初心と続いているではありませんか。いろんな初心があるのか。さすが世阿弥です。
なるほどねー。そうかいつも未完成というか未熟というのか初心なのか。老後といっても、50代のことらしいですけど(*‘ω‘ *)
どの段階でも未熟さがあり、それを忘れるな。ということらしいのです。どの段階にも、どれほど経験を積んでも初心があるということ。天才世阿弥のことば深いですね。
まあ、いくら経験しても、どの段階でも未熟なことは確かですね。
肝に銘じます。益々精進します。
※ 世阿弥の本でも【風姿花伝】の本は沢山ありますが、【花鏡】はなかなかありません。【花鏡】はタチバナ教養文庫で読むことが出来ます。現代語訳付き。
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