「音楽を聴く」という行為は、私たちの生活に彩りを与えてくれる大切な時間です。私も長年音楽を愛し、気がつけば1,000枚を超えるCDを所有していました。あの頃は、ジャケットを眺めながらCDを手に取り、プレイヤーにセットする、そんなアナログな時間もまた、音楽の一部として楽しんでいました。
しかし、時代は流れ、ストリーミングサービスが普及し、手軽に膨大な数の音楽にアクセスできるようになりました。私も次第に、新しい音楽を探すのはストリーミングで、ということが多くなっていきました。
そんな中で出会ったのが、音楽再生ソフトウェア Roon です。Roonの魅力は、何と言ってもその 音質の高さ です。これは多くの方が語るところですが、実際に聴いてみると、その違いに驚かされるはずです。完全にCDの音質より良く感じます。
しかし、私がRoonを使い始めて最も感動したのは、音質だけではありませんでした。それは、 所有しているCDとストリーミングで聴ける音楽を同じ画面で一元管理できる という点です。
これまで、CDは棚に並べられ、ストリーミングで聴く音楽は別のアプリで管理されていました。聴きたい曲を探す際、どちらにあるかを確認し、アプリを切り替えるという手間がありました。
Roonでは、CDからリッピングした音源も、ストリーミングサービスで聴ける楽曲も、まるで同じライブラリの一部のように表示されるのです。これにより、聴きたい音楽がどこにあるかを意識することなく、スムーズに音楽を楽しむことができるようになりました。
さらに、Roonは単なる再生ソフトではありません。音楽に関する様々な情報が自動的に付与されるのも大きな魅力です。アーティストの情報、アルバムの解説、関連するアルバムやアーティストの情報などが、まるで百科事典のように整理されています。これにより、音楽を聴くだけでなく、その背景にあるストーリーや情報を深く知ることができ、音楽体験がより豊かなものになります。
「じゃあ、結局のところ、所有していた1,000枚以上のCDはどうなったの？」
そう思われるかもしれませんね。実は、Roonを導入するにあたり、手持ちのCDをデータとして取り込む作業も行いました。しかし、ストリーミングサービスで聴ける楽曲と重複しているものが多く、結局のところ データとして取り込んだのは239枚 にとどまりました。
残りのCDは、ストリーミングで手軽に聴けるようになったため、無理にデータ化する必要はないと判断したのです。
この経験を通じて、私は音楽との向き合い方が大きく変わったと感じています。物理的なCDの所有にこだわらず、本当に聴きたい音楽に集中できるようになったのです。
Roonを使うことで、所有しているCDも、ストリーミングで出会った新しい音楽も、より快適に、そして深く楽しめるようになりました。もし、あなたも同じように多くのCDを所有していて、管理に手間を感じている、あるいはストリーミングと所有音源を統合したいと考えているなら、ぜひ一度Roonを試してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの音楽体験を新たなステージへと導いてくれるはずです。
