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2025-01-04

時代と地域を超える音楽:ジャズの進化と広がり

ジャズは、白人のハーモニーと黒人のリズムが融合して生まれた音楽です。時代とともに演奏スタイルは変化し、進化とも、新しい音楽への融合とも言えます。現代では世界中で演奏され、ヨーロッパ、日本、中近東など、地域によっても異なる特色を持っています。

一言で「ジャズ」と言っても多様ですが、基本としてアドリブ演奏とスイング感があるのが特徴です。広い意味でいうグルーブ感です。跳ねるような感覚。均等に演奏しないということ。楽譜にはないのですが、タイミングを意図的にずらしてグルーヴ感をしているようです。このタイミングのずらし方には、音のタイミングを遅らせる「後のり」、早める「前のり」、そしてジャストタイミングでありながらスイング感を出す方法があるように感じてます。

例えば、「前のり」の演奏をするタイプにはビル・エバンスのような白人ミュージシャンが多く、「後のり」は黒人特有のグルーヴ感で、多くの黒人ミュージシャンがこのタイプだと思っています。そして、オスカー・ピーターソンの演奏はタイミングがジャストでありながらスイング感を出す好例です。珍しいタイプかもしれません。あくまでも、これは個人的な感想になります。

ジャズは多様な要素が組み合わさった音楽であり、時代や地域、演奏者によって様々な表情を見せる奥深い音楽なのです。それを探っていくこともジャズを聴く楽しみでもあります。

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