油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2023-04-05

ここのところジャズ喫茶行ってないな

私は根っからのジャズファンで30年以上もジャズファンを続けている。でも、最近全くジャズ喫茶に行かなくなってしまった。ジャズ喫茶とは何千枚ものレコードがあって、リクエストに答えてくれるところである。それも自分では購入できない高級なオーディオで聴くとができる便利な喫茶店なのだ。

かつてはそんな喫茶店で何時間も音楽聴きに入り浸っておりました。ジャズ聴き始めたころの30年ほど前だと結構そんなところに通っていた。ジャズを知るためとか、CD買う前の試聴の意味も込めていたのです。そもそも売っていないものも沢山ジャズ喫茶にはあったので、音楽聴くために行きました。旅行中どこの街だとしても、ジャズ喫茶めがけて行ったものです。店によっては所有レコードが違うので、色々聴きたいがために、色々な店に行くことになってしまうのです。当時はインターネットもなく、本だけを頼りにして、いろいろ訪問していました。情報が古いとすでにその店がないことだってあり得ました。30年前の昭和な時代はなんとものんびりしたアナログな時代だったのです。

ジャズ喫茶探しするときには、方向音痴ということもあって、すごく歩くはめになってしまっていた思い出がある。何度も同じようなところをクルクルしてしまう。いまなら、スマホの地図アプリ片手に歩くので迷うこともなくて色々と便利な時代なのをつくづく感じる。もう方向音痴もこわくない。GPSが届くところは迷わないのだ。

でも、わざわざジャズ喫茶に行く理由もほとんどなくなってしまった。ジャズ喫茶に入る理由は、かつてなら、自分の持っていないレコードのリクエストするために、その店に入るということ。でも、今はストリーミングで音楽が聴ける時代になってしまって、ほとんどの音源をどこでも聴くことが可能になってしまった。なので、わざわざ行くことがなくなってしまった。

確かにジャズ喫茶でのアナログ・レコードは最高のオーディオを用意していることもあって、音質は良いし、大音量で聴ける。でも、家にいても、それなりの単品オーディオをそろえると、それなりの音質で気楽に聴けることになってしまった。だから、そちらを選択することになっている。わざわざ、音楽を聴きにでかけるのではなくて、自分の部屋にいながらにして、自然に音楽を聴き続けるということになっちゃった。それが、しかも車運転しているときにも可能になってしまった。だから、昔以上に音楽が身近になってきている感じもしている。

わざわざ、音楽を聴くためにスピーカーに向き合って聴く儀式がなくなってしまった引き換えに、どこでも、何かをしながらでも、それなりの音楽を聴くことが出来るようになった時代に変わったのだと最近はつくづく思います。

でもジャズ喫茶もやっぱりいいよね。音質はやっぱり良いよな。わざわざ音楽を聴くために、たまにはジャズ喫茶行ってもいいかな。

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