最近、RoonとQobuzを使って音楽を楽しむ時間が増えました。もともとジャズファンなので、 その結果、月に30枚のペースでジャズの自分のカタログが増えています。
しかし、それは単に量の話ではありません。 ジャズに限っても、 ハードバップやウエストコースト、ECM系の静寂な音世界まで、 その時々の自分の気分に合わせて自由に潜り込むことができます。それを自由に選択して聴くことができるようになりました。
アルバムを通して聞くということは、 単に曲を聞くのとは違う経験です。
例えば、ジャズピアニストのビル・エバンスの ビレッジバンガードでのライブ演奏のアルバム『Waltz for Debby』の流れなどは、 本来のライブでは異なる順番で演奏されたものを 、アルバムとして一つの作品に成立させるために 再構成した優れた例です。
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実際には、ビレッジバンガードの全テイクを改めて聴くこともできます。でも聴くことが多いのは再構築された方のアルバムになります。
そうは言うものの、構成された『Waltz for Debby』はライブ録音でもあるので、ライブ的な楽しみもあります。静寂に弾いている場面で、グラスの音や笑い声まで結構な音で録音されていて、臨場感があるものです。そういった意味で奇跡的なアルバムに感じるものです
ライブの魅力もわかりますが、 自分の時間をゆったり流れさせながら 作り手が絵を描いたように総合した その一枚を、 心で受け止めること。そうしたアルバムを聴けると、アルバム全体で作品を楽しめるものです。
これからも、そのために 音楽で満たされた時間をすごしていけたらと思います。
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