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Roon再生におけるWiim Pro Plusで最高の音質を引き出すためWi-Fi中継器をつかってみた

オーディオ

皆さん、こんにちは! 自宅のWi-Fi環境、オーディオ再生に影響していませんか?
私は最近まで、自室のWi-Fiの「もっさり感」に悩まされていました。特に、高音質の音楽ストリーミングを楽しむWiim Pro Plus(RoonReady対応オーディオデバイス)にとって、ネットワークの安定性は命。動画の読み込みが多少遅い程度ならまだしも、繊細な音楽体験にノイズや途切れが混じるのは許せません。オーディオとして利用するのであればWi-Fiではなく有線のほうが良いことも知ってますが、そうもいかない環境です。
そんな悩みを解決すべく、ルーターや中継機の性能を徹底的に調べ上げ、試行錯誤した結果、驚くほどクリアで安定した音楽再生環境を手に入れることができました!その道のりをご紹介します。

なぜ「もっさり」がオーディオに影響する?Wi-Fiの落とし穴

私の自宅のルーターは、auひかりで提供されるWi-Fi 6対応の高性能なホームゲートウェイ、HGW-BL1500HMです。しかし、1階のルーターから離れた2階の自室では、Wi-Fi電波の強度が5GHz帯で-66dBmと、決して良好とは言えませんでした。これはスマホアプリで測定が出来ます。
オーディオストリーミングで重視される5GHz帯は、2.4GHz帯に比べて高速かつ電波干渉を受けにくい特性がありますが、壁などの障害物には弱いという欠点があります。電波が不安定だと、デジタルデータの欠損(パケットロス)や、データが到着するタイミングのズレ(ジッター)が発生します。
高音質オーディオにとって、このパケットロスやジッターは致命的です。Wiim Pro Plusのようなデバイスは、途切れたデータを補完しようとしたり、タイミングのズレを修正しようとしたりするため、処理負荷が増大し、結果として音質劣化や音飛び、途切れといった形になる可能性がありました。色々工夫して遅延の無くなる状態にはなってましたが、それでも「電波は届いてるけど、不安定」という状態だったのです。

無理なく「有線化」したい!中継機をイーサネットコンバーターとして活用

自室まで直接LANケーブルを引くのは、見た目や配線の手間を考えると現実的ではありません。そこで閃いたのが、Wi-Fi中継機を「イーサネットコンバーター」として活用する方法でした。
Wi-Fi中継機は親機の電波を拾い、それを再送信してWi-Fi範囲を広げます。しかし、LANポートを搭載したモデルなら、その電波を安定した有線LAN信号に変換して出力できることがわかったのです。これなら、ルーターから自室まではWi-Fiで高速伝送し、Wiim Pro PlusやデスクトップPCは安定した有線接続で最高性能を引き出せるはずと考えました。
いくつかの候補を比較検討した結果、私が選んだのはバッファローのWEX-5400AX6でした。

WEX-5400AX6を選んだ決め手:最高の音質を引き出す「親機との相性」

WEX-5400AX6を選んだ最大の理由は、単にWi-Fi 6に対応しているだけでなく、親機であるHGW-BL1500HMと同じく、5GHz帯で「4×4」のMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)通信に対応していたことです。
これは、Wi-Fiの電波を送受信するアンテナの数が、親機・中継機ともに4本ずつあることを意味します。この「4×4」対応により、HGW-BL1500HMとWEX-5400AX6間の無線通信路が非常に太く、高速に保たれます。理論上の最大速度も、両機器ともに4800Mbps超えと、ギガビットの有線接続を余裕で支えられる性能が、クリアなオーディオデータ伝送の基盤となる確信がありました。
また、ギガビット対応のLANポートが5つも搭載されているため、Wiim Pro PlusやデスクトップPCを有線接続してもポートに余裕があり、据え置き型で設置の自由度が高い点も魅力的でした。

設定はちょっと手こずったけど、結果は最高!

購入後、さっそくWEX-5400AX6の設置と設定に挑戦。最初はWPS(Wi-Fi Protected Setup)ボタンを使った自動設定を試みましたが、なぜかうまくいかず、親機と中継機のランプが点滅し続ける状況に…。しかし、諦めずに手動設定に切り替えたところ、無事に接続が完了!時間は結構かかりましたが、これで一安心です。

劇的な改善!電波強度-30dBm、そして極上の安定した音質へ

設定完了後、さっそく部屋のWi-Fiと有線接続の状況を確認してみると、その効果に心底驚きました。
これまで-66dBmだった5GHz帯のWi-Fi電波強度が、なんと-30dBmにまで向上!これはルーターのすぐ隣にいるかのような、極めて完璧な電波強度です。
そして、Wiim Pro Plusを有線LANケーブルでWEX-5400AX6に接続。「無線経由の有線接続」という一見複雑な構成ですが、WEX-5400AX6が強力なWi-Fi信号を受け取り、それをクリーンな有線信号に変換してWiim Pro Plusに送ることで、まるでWiim Pro Plusがルーターに直結しているかのような安定性が実現しました。
この結果、
Wiim Pro Plusでの音楽ストリーミングは劇的に安定! 音飛びやノイズが一切なくなり、ジッターも最小限に抑えられたことで、本来の音源が持つ情報量を余すことなく引き出せるようになりました。高音質オーディオの「もっさり」が解消され、クリアで深みのある音を心ゆくまで楽しめるようになったのです。

そのほかにも
動画視聴もサクサクに! バッファリングや途切れが一切なくなり、高画質動画もストレスなく楽しめます。
PC作業も快適に! Webページの読み込み速度も向上し、まさに「もっさり感」から解放されました。

結論:研究と賢い投資が「最高の音」を連れてきた!

今回の経験を通じて、改めて「高性能な機器を選び、親機との相性を最大限に活かすこと、そして有線接続の重要性」を痛感しました。1万円以上の投資と、少しの手間はかかりましたが、日々の音楽体験、そしてインターネット利用におけるストレスが大幅に軽減され、得られた快適さはそれ以上の価値があると断言できます。
Wiim Pro Plusをはじめとするオーディオデバイスのパフォーマンスを最大限に引き出したい方、「有線にはできないけど、音質や安定性を追求したい」という悩みを抱えている方は、ぜひ今回の私の解決策も参考にしてみてください。あなたのネット環境も、そして音楽体験も劇的に改善するかもしれませんよ!

この記事を書いた人

札幌在住油彩画家。音楽鑑賞(ジャズ)、オーディオ、散歩、ドライブ、サイト運営が好き。

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