元々は建築の仕事してました
元々、建築の仕事していました。(2級建築士、1級建築施工管理技士の資格あります。)
美術の要素と工業的なことを合併した建築のことに興味があったので、この職業を選んでいました。
建築の仕事では、主に住宅現場を担当していたのですが、現場行くまでの風景を車のなかから見つつ、こんなところでのんびりしたら、心地良いなと思いながらすごしていました。天気の良いときは、ただ車を運転しているだけでも心地が良かったものです。でも、現場の仕事が優先で、公園なんかを散策している暇なんてありません。それどころではなく忙しい日々。自然には癒されることを知ってましたが、なかなか仕事中は実行にはいたらず、限られた休みで体調も良いときにドライブを行く生活でした。ときには体調をくずすこともあり、長期の休職の時期も何度もあります。そんな忙しいときでしたが、仕事は続けていたので、出会いがあって結婚することにもなりましたし、子どもたちにも恵まれました。
仕事を転々として
その後も結局はあたふたした生活で、結果的には精神的にも疲れてしまって、建築の仕事も一か所には落ち着くこともできずに、色々と仕事を転々とすることになりました。結果的にはその後、離婚もして子供たちとも離れて暮らすことになってしまいました。独身となり建築の仕事も離れてアルバイト生活をすることにして、時間的にしばられにくい自由が手に入るようになりました。その時間を利用して心落ちつかす方法として一人で出歩いて、風景写真を撮影するようになりました。そのうちそれを油絵で描くようになって熱中するようになっていくのです。結局はサラリーマンという形式にしっくりこないで生きていたのがわかりました。みんなと同じことをするのが苦手でした。苦痛の方が多いくらい。その癒しとしてひとりで油絵を制作するようになったのです。漠然と趣味として、油絵の感触を楽しんでいたのです。うまくは描けないのですが、油絵を触っている感触が楽しいですし、モチーフを探しに自然の風景を探しに出かけることも面白くなってきました。何より、気分が良く癒されるものであり、体調も良く精神的にも安定することもできるようになってきました。
洋画家 梅沢民雄 先生との運命的な出会い
そのうち、偶然のことなんですが、あるデパートの個展会場での画家との出会いがあって、その絵に感銘を受けました。その絵にも癒されました。それと、話を聞いていくと、サラリーマンとは違う画家の生き方にも感銘を受けました。絵は描くことで自分自身も癒す力があり、作品は人を癒す力があることを感じることになりました。それ以上に画家の生き方も人を感動させる力があることを知りました。
出会った画家が示現会委員の梅沢民雄先生でした。その時は2013年のこと。私が43歳だったときになります。
結局、示現会の公募展に応募して、入選も繰り返しました。
それで、結果的に会友となり、現在は示現会準会員ということになってます。なんだか、先生との出会いで急に人生に変化がありました。不思議なものですね。
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画家として生きていく
結局、感動や勇気を与えられるような画家になることは人の役にも立つと思って、画家になることに決めました。これなら自分ならできると直感的に感じたのです。仕事とは人を感動させることだと思っています。もちろん建築の仕事も人を感動させられるものですが、自分のペースで仕事ができないので、自分の場合はしっくりこなかっただけです。その後、梅沢民雄先生に43歳のときに弟子入りすることになり、それで、それから画家になりました。覚悟を決めて今までの仕事も辞めました。単純ですが、なることに決めたら、資格もいらないので、画家をやっているのです。その方が生きている感触が得られるような気がしました。
まずは個展をしてみることにした
画家になったのだから、まずは個展をすることに決めました。美術業界ではなかったので、どうしていいのか分からずにいましたが、結局は2017年の47歳のときから個展をすることになって、そこからは、毎年個展をするようになっちゃいました。まさか、個展をするようになるとも思ってもいなかったのですが、何だかそれが当たり前に感じて不思議さはないものです。続けていくうちに、自分なりの画風が出来てきて、その過程も今は楽しんでおります。プロとしての生き方の覚悟を決めると自分の表現力や画風も変化していきました。画家をしたらどうなるのか。自分を実験台にしての実験をしているのです。現在も変化の途中だと思っています。その経過も楽しんでいるところです。そんな自分を応援していただけることもあり、お客様には本当に感謝でいっぱいです。画家とは絵をうまく描くだけでなくて、生き方が画家なのだと思っています。
結果的に現在はすごく楽しい生活になったと思いますし、今後もどういった展開の人生になるのか楽しみです。