油彩画家 仲 浩克 の公式サイト
2020-01-31

画風って何なのか

なんだかんだ昨年は油絵57枚描いています。

数字的な目標は48枚だったので、それは到達しました。

48枚って1週間に1枚ペースで描き続けると1年間で描く枚数ということ。

とりあえずの数字目標が48枚の油絵を描くことにここ数年はしてました。

いつも、ぎりぎり48枚でしたが、今年は57枚となってまずまずって感じしてます。

自分のようなアラプリマ(乾く前に描き重ねる)の描き方で、もし毎日描くタイプであれば、もっと描けるのだろうけれど、気が向いたときに描くタイプなのでそれほど沢山にはならないです。でも今の自分としては、これは良いことにしてます。

そのかわり調子が良いときに一気に描いています。正直描くと疲れるので、筆を休めるのもしっかりして、コンスタントに描けるように体調を整えてる感じですね。いずれもっと楽に描けるようになるでしょうが、今の自分ではこのくらいです。

数が多ければいいってわけでもないけれど、ある程度回数を重ねることで見つけられることもあります。

毎回、同じような繰り返しの手順のなかから、ある日突然上手い表現を発見したり、調子の良いときは、自分で描いた感じ以上の出来の油絵が出来たりします。いままで出来なかったことが、ある日をきっかけに急に出来るようになることもあります。

なんだか不思議なのですが、回数を重ねるとそうした現象が起こってきます。

車の運転を何度も練習して自然に運転できるようになるのと同じく、繰り返すことで無意識に描ける感覚を身に着ける感じですね。

運転ってほとんど考えずに手足動いちゃいますよね。

これってどの分野でもおんなじかと思います。

できれば、感じたまま描きたいので、考えずに描ける状態が望ましいのです。

呼吸する感じというか、そんな感じ。

頭の中のイメージが先にあって、それを表現するために何度も描いてる。でも、描いているうちに、頭の中とは違った表現になってしまうのですが、どうしてもそうなってしまうことって、結局それが、その人の個性であって、表現方法のような気がします。

人の声はみんな違っているのと同じで、描き方も生まれ付きのものがあるような気がします。

色々な声質に合った歌唱の仕方ありますよね。描き方の癖も生まれつきなら、その個性は生かした方が良いのかと思います。

ある程度の基本を押さえたうえでのはなしですけれど。沢山描いたうえで、自然とにじみ出るもの。それが画風なのかな。

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