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2020-06-02

ビル・エヴァンス 【FROM LEFT TO RIGHT】 

ビル・エヴァンスのアルバム FROM LEFT TO RIGHT 。

ビル・エヴァンスの異色の作品。ビル・エヴァンスといえば、白人のジャズピアニストで主にベースとドラムでの演奏したピアノトリオものが一般的なものですし、人気あります。ライブ演奏がかなり録音されていますが、この作品はそんな雰囲気とは全く違います。

 1971年発売 verveレコードでの作品になります。

そもそも、エヴァンスのverveレーベルでの作品では比較的、野心的な録音が多いように感じます。ライブではできないようなことに、音楽家として、挑戦しているよう。実は録音マニアなような感じもする。ソロピアノの多重録音のアルバムとかにも挑戦しているのですよ。

このアルバムではエヴァンスは珍しく電子ピアノのフェンダーローズを弾いています。ピアノとは違った感じでうまく表現しています。場面に応じてストリングをとりいれたり、ピアノも利用したり、多重録音も駆使している感じです。即効性のあるというよりも、計画された音楽でもあって、当初はジャズとしての評価は高くはなかったそうです。どちらかというと、あまい映画音楽的な大衆向きに感じる音楽でもあります。エヴァンスに関してはピアノトリオのイメージがありすぎるのかもしれないので、ジャズとしての評価が低かったのでしょうね。

ビル・エヴァンスファンなのでトリオのエヴァンスも勿論好きですが、なんだかんだ、私はこのアルバムに関しては結構愛聴していますね。

実際に写真のように、ビル・エヴァンスが演奏していたわけではなさそうですが、ジャケットが面白いですね。

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