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2020-03-05

アート・ペッパーの「The Art Of Pepper(ジ・アート・オブ・ペッパー)」を聴く

油絵の描き方の影響として、Jazzの要素が大きくて、何度かそのことをブログにもしているような気がする。(先月にもこんなブログかいてました→油絵を描くにあたっての影響)特にアート・ペッパーというアルト奏者の影響が強い。今回はCDの紹介もしておく。アート・ペッペーはジャズのアルト奏者です。

アート・ペッパーArt Pepper、本名:Arthur Edward Pepper, Jr.1925年9月1日 – 1982年6月15日)は、アメリカのジャズサックス奏者。カリフォルニア州ガーデナ生まれ。

Wikipediaより

1950年代中期くらいのモダンジャズ期においては、大きくはニューヨークなどの東海岸のいわゆる即効性の強い黒人的なハードバップに対して、西海岸のアンサンブル主体の白人の軽やかなウエストコーストジャズなどがあった。ほかにも、同時にスイングジャズもニューオリンズジャズなどもあったけれども。

アート・ペッパーに関しては、西海岸の白人ですが、西海岸のウエストコースト的な明るさと、東海岸の即効性を兼ねそろえた感じの奏者なのです。ウエストコーストの中ではアドリブがずば抜けて凄い感じがする。アルトにしては太い感じの音色である。アドリブ方法も独特でアドリブラインが既にメロディとして美しくなっている。影響力の大きい有名なチャリー・パーカーのような演奏とも異なる。アルトで歌を歌っている感じなのです。誰にも真似のできないような演奏を繰り広げる。スピードと抒情性と同時に存在するというか。

軽やかなのに、それでいて、太い音色で切れ味の良い演奏。それが、アドリブで広がってくる。自分にはたまらないのです。1956年~1958年あたりの音源は信じられない感じの演奏ばかりなのです。自分も憧れのアート・ペッパーのように演奏してみたいので、楽器はできないので、それを油絵で表現することができればなあっていつも思ってる。軽やかなのに、それでいて太い音色で切れ味の良い油絵。それが、即効的に描かれていて、スピード感があって抒情性がある。そんな油絵を描きたい。

今回自分の好きなアート・ペッパーのアルバムで特に好みのものを紹介してみる。特に音色が太く感じるし、切れ味も素晴らしいもので、すごくうっとりしてしまうものです。このCDが大好きですね。珍しいくらいこのアルバムでは太い音色なのです。もともとはテープ(オメガテープ)で発売されたものを、ALADDINというレーベルで編集してできたアルバムです。さらにのちにBLUE NOTEレーベルでの発売になりました。良い音源はレーベル会社が倒産しても、どこかで発売してくれますね。

「The Art Of Pepper」1957年4月1日録音。

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